何が楽しくて自転車乗ってるの?
私の住むところの近くには、毛呂山、越生、ときがわ、ちょっと離れて小川町、東秩父村、こうした町そして村がある。
特段有名な観光地ではないかもしれない。けれどそれぞれに町には里山がある。
里山こそ日本的な風景だと思う。
人の生活を感じることができる山。日々の営み、信仰、そして自然が一体化しているところ。
そうした場所がたくさんある。ごろごろある。
そこを自転車で走るのが、とても楽しい。
そうした場所に1時間もかからず着いてしまう。
寒い時、桜の季節、暑い日、紅葉。寒さ、暑さ、そして風。四季の移ろいを直接肌で感じることができるのが自転車。
止まりたいところで止まり写真を撮る。休憩したかったら、どこででも休憩すればいい。
人が住んでいるエリアなのでお店もある。
地元の何気ない定食屋、美味しい和菓子のお店。
頑張って山に登れが、素晴らしい眺望。
美味しい湧水もある。
これらを自分の足で、相棒の自転車とまわるのがとても楽しい。
難しいことは何もない。自分と自転車があればいい。
ハイエンドでなくてもなんの問題もない。もちろん自転車は自分に合わせて調整してある。
たまに安いエントリーロードでも回る。
服装も結構自由。夏は便利なのでジャージを着るけど、冬はリュックを背負うので重ね着。
ロードバイクに乗っているけど、競技をしている人とは違うスタイル。
決して早くもないし。
それでも山に登るよ。ゆっくり、ゆっくりと。まさに牛歩の歩みだよね。
これができるのはエリアに恵まれているから。
秩父だって行けるしね。
これが私にとっての自転車。誰かとの競争じゃない。強いて言えば自分との競争かも。
山なんかそうだよね。でも止めるのも、頑張るのも自由。
ようはすべて自由。
自分の行きたいとことに、自分の脚で自転車をこいでいく。
それが物凄くたのしい。
里山と巡って日本の良さを十分に味わう、これが楽しくて自転車に乗っている。