虐待されるクロスバイク!? もうそれはお買い替えですね、お客さま
可哀そうなクロスバイクを良く見ます。
私の働く店に、修理や空気を入れて欲しいとクロスバイクがやってきます。
でもそのほとんどが悲惨な状態。
チェーンが錆びています。で、空気圧がかなり低い状態で乗っている。
まるで安い軽快車のような扱い。それもそこそこのグレードのものでも、そんな感じです。
で、大抵はフロントディレイラーがアウター固定。
まさに主人に雑は扱いをされているクロスバイクをたくさん見ているわけです。
これこそ虐待されるクロスバイクです。
きちんとしたオーナーはまめに空気をいれるのであまりパンクせず、チェーンにオイルをさすのでトラブルも少ないのです。
なのでまともなクロスバイクは店にはほとんど来ないですね。
クロスバイクのオーナーのほとんどはきちんと管理していると思いたいです。
でも実際はかなり悲惨なものを見ることが多いですね。
そうした人はスポーツ自転車のこと、ほとんど知りません。
特にフロントディレイラーの使い方を知っている人はまずいません。
中には空気をまめに入れる、ということすら知らない人も、結構います。
そうした人に聞くと、買った時に説明を受けていないとのことです。
クロスバイクはスポーツバイク。軽快車とは違います。まめなメンテとまめに空気を入れることが必須です。
でもそうした知識なしに乗っている人が多いことに、ちょっとだけ憂鬱になります。
何故ならせっかくのクロスバイクが悲惨な状況で、可哀そうに思えるからです。
クロスバイクはロードバイクより安いものが多く、スポーツバイクの入門としては最適です。
値段の割には良く走ります。100キロぐらいなら、そんなに頑張らなくても走ることができます。
でもその気楽さ故、悲惨な扱いを受けてしまうのだと思います。
まだ量販店で買えるのもメリットといえるでしょう。
でもその分、スポーツ車をあまり知らないスタッフから受け取ることになり、きちんと説明を受けないまま、ということがよくあります。
で、そのまま軽快車感覚で乗り続け、2年くらいでボロボロになるわけですね。
中には、チェーン、ワイヤーサビサビで、変速がうまくいかず、やっと店に整備して欲しいともってくる人もいます。
けっこう多いのです。
でも、あちこちが錆びて、ヘッドもガタガタのものは整備でははく、修理、というよりほとんどレストア。
ワイヤー系はもちろん、スプロケット、チェーンリングの交換も必要になっています。
部品代と工賃を入れると、数万円コース。こうなるともう買い替えですね。
こんな状況のクロスバイク、まさに虐待をうけた傷だらけのクロスバイク。
後は捨てられるのを待つだけ。
本当に不憫ですね。