買ってはいけないルッククロスの特徴7つ それはクロスバイクじゃないよ?
買ってはいけないルッククロスの7つの特徴をご紹介します。
こうした自転車は、出来るなら避けた方が無難なのです。
自転車量販店やホームセンター、そして通販でクロスバイクとして売られている自転車の中には、ルッククロスバイクが混じっています。
値段が2万から3万円代のものは、そうだと思っていいでしょう。
本当はきちんとしたスポーツバイクが欲しいのだけど、とりあえず安いもので、とそうした自転車を買ってしまうことがあります。
中には割り切って乗れば、それなりに楽しめる自転車もあります。
ですが、これは買わない方がいい、という自転車もかなりの数混じっているんです。
そうした、買ってはいけないルッククロスの特徴を7つご紹介します。
- ルッククロスとは何? なんでルックなの?
- 特徴① フロントサスペンションがついている
- 特徴② 3段のフロントディレイラーがついている
- 特徴③ やたらシマノ製とうたっている
- 特徴④ 自動車のメーカー名が入っている
- 特徴⑤ フロントのみクイックリリース
- 特徴⑥ やたらディープリム
- 特徴⑦ ハイテン鋼のフレーム
- ルッククロスも使い方次第! だけどクロスバイクにはならない
ルッククロスとは何? なんでルックなの?
その名の通り、クロスバイクに見える自転車と言うものです。
この「見える」と言うのが曲者で、実際のクロスバイクとは性能が違います。
クロスバイクはロード寄りの細いタイヤと、MTB系のコンポを持った、日本独自のスポーツ自転車です。
両方の特徴を持っているので「クロス」バイクと呼ばれています。これがクロスバイク、というものはありません。結構曖昧なものです。
なのでルッククロスも、大きな意味ではクロスバイクと言えないこともありません。
ですが値段の安いものは、それなりなので、スポーツバイクとしてのクロスバイクと区別するためにルッククロスと呼んでいます。
特徴① フロントサスペンションがついている
きちんとしたフロントサスペンションは、この値段ではつきません。
安いルッククロスについてくるフロントサスペンションは、乗っているうちに中のスプリングが駄目になってしまいます。
またメンテナンスが出来ないので、性能がひたすら劣化するだけです。
中に水が入り、錆らせると、最悪断裂の恐れがあります。
さらに車体を重くします。ある意味本当のMTBについてくるフロントサスペンションとはまったく別物と思っていいでしょう。
特徴② 3段のフロントディレイラーがついている
2万から3万円のルッククロスについてくるフロントディレイラーは、ほとんど使えません。
シフターも大概グリップシフターになっていて、クリックポイントが6つあります。
ギアは3段なのに、カチカチと6ヶ所クリックすることができます。
リアの変速をした時に、適正な場所にディレイラーを合わせなければならないのです。
6か所の中で、チェーンがカリカリと言わない場所を探さなければなりません。
クロスバイクのきちんとしたシフターは、ギアの段数と同じです。
それが6か所あるのは、おかしいですよね。
安いルッククロス、フロント3段のものが多いのは、その方が恰好よく見えるから、だけなのです。
つまり見た目だけ、そう見せているだけなのです。
特徴③ やたらシマノ製とうたっている
やたらシマノ製とうたっているものがたまにあります。
そもそも日本で販売している自転車のほとんどは、シマノ製の部品を使っています。
つまりシマノ製で当たり前なのです。
そうした誰もが知っているメーカーの名前を前面に出して売っている自転車は警戒をした方がいいでしょう。
特徴④ 自動車のメーカー名が入っている
フェラーリだとか、ルノーとか、スポーツ自動車のメーカー名が入っているものは要注意です。
それはそうしたメーカー名の名前を借りているだけです。
ライセンス生産というものですね。
そもそもフェラーリなどの自転車が2~3万で買えるはずもありません。
どんなに安くても10万円以上します。
特徴⑤ フロントのみクイックリリース
フロントだけがクイックリリースで、後輪がナット止めのものがあります。
普通のクロスバイクは前輪後輪クイックリリースです。
前だけそれにしているのは、その方がスポーツ自転車っぽく見えるからです。
クイックリリースは、きちんと締められているか確認が必要です。
ですがこうした自転車を買う人は、そうした知識がないことが多く、緩んだまま乗っている人をちょくちょく見かけます。
前輪の固定が緩いのは大変危険で、命と落としかねないのです。
前輪もしっかりとナットで固定されている自転車の方がよっぽど安全です。
特徴⑥ やたらディープリム
これもその方がなんか恰好よく見えるからです。
意味のないディープリムは横風を受けて走りにくいだけです。
さらに普通のチューブが使えず、ロングバルブでなければいけません。
その分意味もなくお金がかかるのです。
街乗りの自転車にディープリムは、まったく必要がありません。
特徴⑦ ハイテン鋼のフレーム
ただひたすら重いです。
普通のクロスバイクはアルミフレームです。
中にはクロモリを使ったものもありますが、決して安くありません。
2~3万円で鉄のものは、ハイテン鋼というファミリー車(ママチャリ)用の鋼材を使っています。
このハイテン鋼というのは、丈夫さだけが取り柄。重く、クロモリのような性能はありません。
一見クロスバイクに見えるのに、このハイテン鋼を使っているものも結構存在します。
これは恰好がいいママチャリなのです。カゴやライトがついていない不便なママチャリと言っても
いいでしょう。
ルッククロスも使い方次第! だけどクロスバイクにはならない
私は以前、雨の日の自転車通勤用に、ルッククロスを改造して乗っていました。
アルミフレーム、7段変速、前後ともナット止め(最終的にはクイックにしちゃいました)のものです。
使い方によってはそれなりに運用しやすいと言えます。
なにより安いので、細かいことに気を使わなくていいのが最大のメリットと言えます。
ですので、どう使うのかということと、見た目に騙されていないか、判断することが必要です。
先にも書きましたが、2~3万円でクロスバイクを販売することなんてできません。
どんなに安くても4万円以上は出さないと、最低限のクオリティのあるものを買うことができないのです。