シルバーリング

シルバーリング、銀輪です。自転車との日々をつづります。

某あさひや某イオンバイクで勧められるパンク防止剤は入れない方がいいかも!?

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パンク防止剤というものがあります。

チューブの中に入れておくと、パンクしても空気がもれない、というスライムのようなものです。

その理屈は簡単で、和紙のような繊維でできていてので、チューブに穴があくと漏れる空気とそこに集まって塊、穴をふさぐというものです。

大きな穴ではふさぐことができませんが、画鋲程度の穴ならふさぐことができます。

話だけ聞くと、いい感じのものですが、実際はなかなかそううまくいきません。

というかパンク防止剤は、実際はあまり使わない方がいいものなのです。

某サイクルベースあさひや、某イオンバイクなどでは新車購入時に勧められたりします。特にあさひでは、かなりガッツリと勧めているようです。実は

いくつかの問題があります。

  1. 空気をまめに入れないと効果がない
  2. バルブを壊す
  3. 効果があるのは2年だけ

ではそれぞれについて解説します。

①空気をまめに入れないと効果がない

パンク防止剤がきちんと効果を発揮するためには、タイヤにきちんと空気が入っていないといけません。

それは穴があいた時に、もれる空気がないと、パンク防止剤が穴に集まらないからです。

でもきちんと空気を入れていると、実はあまりパンクしません。

もちろなにかに刺さってしまうことがあります。

でもパンクする人の多くは、タイヤの空気管理をきちんとしていない人なのです。

きちんと空気を入れないでいると、パンク防止剤が機能しないのです。

つまりまめに空気をきちんと入れている人は、パンクすることが少ないので、防止剤の意味があまりありません。

店舗でパンク防止剤を入れると、パンクを防げます、なんて適当なことしか言わないことが多く、空気をまめにいれることを知らない人が多いのです。

実際に店で見ていると、パンク防止剤を入れていても、きちんと空気を入れていない人がパンクをしています。

②バルブを壊す

バルブの部品、プランジャーを腐食させ壊します。

店でパンク修理をしていて、パンク防止剤が入っているチューブのバルブがおかしくなっているものが多いと感じていました。

考えてみたら当たり前で、チューブの中に液体が入っているわけですから、それだけでも虫ゴムや、バルブ本体と化学反応を起こして腐食させるのです。

またバルブの中の機構も腐食させます。

でもこの事実は各店舗では公にはもちろんしていません。

店で聞いてもはっきりと答えません。でもそれは周知の事実のようです。

③効果があるのは2年だけ

実はパンク防止剤には期限があります。それは2年間。

じゃあ2年間を過ぎたらどうなる?

それは中の防止剤を抜き出して、新しいものに変えなければなりません。

でもこれって大変難しく、実際にやることはまずないでしょう。

多くの人はこんな期限があることを知りませんし、そもそも防止剤を入れたことを忘れてしまうわけです。

使いようによっては役に立つかも? というレベルのものがパンク防止剤。それよりまめに空気を入れることが大事!

長距離を通学する中高生などには、上手に使えば役に立つかもしれません。

ですが実際にはデメリットもあるわけで、問題なのはそのことを店ではあまり話さないことです。

先にも書きかましたが、パンクを防ぐ一番の方法は、マメに空気を入れること。

それは2週間に1度がベスト。最低でも月に1度は入れなければなりません。

問題なのは、自転車店ではこうした、マメに空気を入れることをきちんと説明していないことが多い、と言うことです。

実はパンク防止剤、売ると店はめちゃくちゃ儲かるのです。大変利益が出るわけですね。

儲かればなんでもいい、という発想がそこにあり、ユーザーファーストではない自転車業界都合が見て取れます。

いい店、いいスタッフは、こうしたことをきちんと説明してくれるところです。

もしパンク防止剤を入れるのなら、こうした店舗で入れなければなりません。

残念ながら自転車店のスタッフの話をうのみにしてはいけない、というのが現状です。

ちなみに、いい自転車店は修理が多いです。修理をきちんとしている店舗は、いいスタッフがいると思っていいでしょう。

もし自転車について尋ねたいことがあるのなら、修理をしているスタッフに尋ねるとよいでしょう。

でもチェーン量販店のスタッフはほとんどアルバイト。いい修理をしていても、安い時給でやらされています。

ですのでそのあたりのことを分かってあげて、質問をしてください。

誠実はスタッフなら、かなりのことをきちんと教えてくれるでしょう。