変形性膝関節症 中期症状
初期症状を放置しておくと、徐々に進行して症状が悪くなる場合
があります。中期症状は、病院に行き、適切な治療を受ける段階です。
頻繁に痛むようになり、膝が完全に曲がりきらない、そして伸び
きらない状態になります。
正座やしゃがむといったの動作が苦痛になってきます。階段もつ
らく、特に下りがつらくなります。
また、膝の腫れも目立つようになり、熱をもったりします。この
腫れや熱は、滑膜の炎症が進んでいることを示します。
膝に力のかかる動きをするとコツコツ、ゴリゴリといった異音を
自覚します。こうした関節のこすれる音を「摩擦音」といいますが、
これは、それだけ関節の変形が進み、摩擦が大きくなっていること
を意味します。
その症状の進行にしたがい、関節軟骨は、摩耗→変形→摩耗を繰
り返し、どんどん削られていきます。そして、削られた軟骨の一部
は、関節の間にはさまって、痛みの原因となります。
また、はがれ落ちた軟骨は、関節内部の滑膜を刺激し、関節液の
分泌を促進します。ひざに水がたまると、よく聞きますが、それは
このためです。
ここまでくると医療機関での早急な治療が必須な状態といえます。
日常生活に支障を出さないためにも、早い段階で運動療法を始め
るなど、膝の負担を軽減することが重要になります。