シルバーリング

シルバーリング、銀輪です。自転車との日々をつづります。

スポーツルック車とは、あまり関わり合いたくありません(特に修理)

大げさなタイトルですが、今日は仕事の愚痴でございます。ブツブツといった、独り言です。

 

ルック車という言葉があります。もともとマウンテンバイクのまがい物を射す言葉で、形はマウンテンバイクと似てるけど、実際には林道など走ることが出来ない自転車のことです。

 

そこから今では、ルッククロスという言い方もするようになりました。

 

こちらは、クロスバイクもどきのことですが、もともとクロスバイク自身がルックっぽいのですが、そのクロスバイクにもなれなかった自転車のことを指しています。

 

一番の特長はスプロケがボスフリーで6、7速。前には3段変速で、グリップシフト、Vブレーキという仕様が多いようです。

 

私もルッククロス然とした自転車持っています。使い方次第では、気楽に乗れるので好きです。

 

さて、私の働いている自転車店はチェーン店なので、ファミリー車が主流です。スポーツ車も少し置いてある程度。そのため、プロショップでは修理しないルック車が、修理で持ち込まれることが多いです。

 

実はこのルック車、修理するのがとてもイヤです、

 

なにせ、作りがひどい。特についているVブレーキの調整が本当に難しい。

 

精度が悪いので、一回調整してもすぐに狂う。使っているネジ類も品質が悪く、固着しまくり。

 

さらにメンテなんて一度もされたことがない(可哀そうです)ので、あちこちかたまりまくり。シフトワイヤーもサビサビ。何故かフロントに3枚もギアがついていて、これが調整ほんとにしにくい、いや出来ない。

 

中には、あきらかにチェーンラインが変、というものもあります。 

 

メーカー品のファミリー車の方がよっぽどきちんと作られていますし、アルミのファミリー車だったら、よっぽどこっちの方が早く走れます。

 

欲しいというお客に、買うな! とは言いませんが、やんわりと悪いところと伝え、店長によく怒られています。

 

もし、ルック車に手を出すなら、以下のことの気をつけた方がいいと思います。

 

  1. フロントは一段のものにする。3段は出来る限り避ける。故障ももとです。
  2. タイヤは27インチのものが、修理にお金がかからないし、町の自転車店でタイヤ、チューブ交換ができます。
  3. フロントサスペンションのものはさける。どうせ1年くらいでダメになります。

 

私が持っているルッククロスは、アルミフレームでリア6段、Vブレーキ、27インチです。

 

これは、以前25キロを自転車通勤している時の雨の日用に買ったものです。

 

この自転車を、ステムを交換し前傾姿勢に、サドルも交換、リアを7段に、BBをカセットに、ついていた無名ブレーキは即効で捨て、テクトロに。

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これはそのころの姿で、今は泥除けは取りました。店からの帰り、ちょっと遠回りするのに乗っています。

 

元の姿が想像できないくらい、いじっています。

 

ルック車、その具合がわかって使うのならいいと思うのですが。カッコだけで買うのはおすすめしたくないです。

 

お客さんには、本音を言いたいのですが、なかなか言えません。私の顔に、「買うな~」という文字が浮き出るように念じていますので、それを読んでくれればなーと思いつつ、仕事をしています。