『変形性膝関節症』とは
『変形性膝関節症』というと、なにやら恐ろしい病名ですが、
「膝の軟骨のすり減り」のことです。
実は、日本国内に限っても、患者数は約700万人というありふれた疾患です。
軟骨を中心とした膝関節内の構造物が徐々に変化し、
痛み、腫れ、変形を生じるものです。
おもに加齢とともに発生する場合と、
以前の怪我などに引き続いて発生する場合があります。
50歳代で発症し、65歳以上で急増します。
中には、40代から症状が始まっているケースもあります。
正常の膝関節では、関節の表面は軟骨で覆われています。
軟骨は弾力性に富んだ組織からなり、衝撃を和らげ、関節の動きを
滑らかにしたりする働きがあります。
加齢、怪我、肥満などにより、この軟骨が減り、さらに骨が変形し
痛みだす病気、それが『変形性膝関節症』です。
『変形性膝関節症』は、原因不明で発症する一次性関節症と、
原因が明確である二次性関節症に分類されます。
その比率はは「1:2〜1:4」で、90%以上は一次性関節症です。